非常勤の看護師。いわゆるバイトやパートの看護師さんですね。
結婚して子育てが落ち着いたからなどパートで新しい職場に入る。
そこまで入りたくないからパートくらいでいいや。
理由は人それぞれですがメリットはもちろん自分の時間を作れて高時給という点だとお思います。
ではそんな非常勤の看護師さんのデメリットを紹介します。
看護師には非常勤という雇用形態があります。働く意欲があったとしても、
「常勤は無理だけど非常勤なら・・・」
と考えてる人も多いですよね。そこで今回は、非常勤の看護師として働くならば絶対に知っておきたいメリットとデメリットを、それぞれ5つずつお伝えします。
是非あなたのワークライフの参考にしてみてください!
▼ 目次
- 1 非常勤(パート)の看護師が必ず知るべき5つのデメリット
- 2 非常勤看護師の5つのメリット
- 3 非常勤の看護師として就職する際に必ず確認すべきこと
- 4 非常勤の看護師がやってはいけない注意点
- 5 非常勤から常勤には誠実な勤務態度と労働時間が必要だった
- 6 まとめ – 非常勤講師とは
非常勤(パート)の看護師が必ず知るべき5つのデメリット
肩身が狭い場合がある
非常勤(パート)だと肩身が狭い思いをするのは、ある種仕方ないかもしれません。
詳しくはメリットの部分で後述しますが、非常勤だと時間の融通がきかせられたり、夜勤に入らなくてもよかったりして、常勤の人に比べるとだいぶ「いいなぁ」と羨ましがられます。
常勤の人がストレスで苦しんで自由にデートもできずに残業して働いている中、非常勤の看護師が「おつかれっしたー」なんて言ってさっさと帰っていたら多少ヒンシュクを買っても仕方ありません。
なので、せめて謙虚な姿勢や配慮を忘れないで働いた方が無難ですね。
社会保険・福利厚生が弱い
すでに出産して子育てが軌道に乗ってるママにとっては非常勤はとても向いてるのですが、これから出産するプランがある女性にとっては、福利厚生が弱いのは不利となります。
- 産休
- 育休
妊娠中に産休が取れなかったり、出産後に育児休暇が取れなかったりするので、その恩恵が得られないのは少しもったいないかもしれません。
他には、
- 年金
- 健康保険
などの社会保険を会社がやってくれることがなく、自分で手続きして国民年金や健康保険に加入する必要があります。
ボーナスや退職金などもないことが普通です。
「雇用保険(失業した時に給付を受けるための保険)」については、たいていの場合加入となりますね。
雇用保険については、以下の条件を満たす職員には常勤・非常勤問わず加入させることが義務付けられています。
(1)31日以上の雇用見込みがあること
(2)1週間の所定労働時間が20時間以上であること参照⇒公益社団法人 日本看護協会「看護士職のワーク・ライフ・バランス推進ガイドブック」
なお、求人広告などでは、社会保険・雇用保険の両方をあわせもっていることが「社会保険完備」と書かれていたりします。
月給は常勤より少ない
これは当たり前の話になってしまいますが、常勤よりは非常勤の方が給料は少なくなります。
賃金というものは、労働やその責任に対する対価として支払われるものなので、仮にどれほど仕事の能力が高い非常勤だったとしても、常勤より給与が低くなってしまうのが仕方がないでしょう。
仕事熱心な人には物足りない
通常、仕事というものは(一部の役員などを除き)、長時間労働ができる人の方が重要な案件を任されます。
その点、非常勤の看護師は、労働時間も少ないのため、細かい雑務が多くなる傾向があります。
なので、子育て中のママで「時間はたくさんかけられないけど、仕事はしっかりした内容を任されたい」というような方は、自己実現の欲求について少し我慢が必要かもしれません。
職歴として積み重ならない
よく履歴書関連で話題に上がることで、
- アルバイト
- パート
- 派遣社員
は、職歴として認められるのか?という話がありますが、これは何故か分かるでしょうか?そうです、責任や権限の問題です。
アルバイトや派遣社員というのは、正社員からの指示を受けて決められた仕事を行うのが一般的です。
(悪く言うならば、自発的には行動せず、ミスの責任なども取らないでいい)「いやいや、私は違う。バイトだとしても自分で考えて行動し、業務改善などの提案もしている。正社員より私の方が使える」と言いたい人もいるかもしれませんが、それは自分の中だけの話です。
やはり、外部から見ると非常勤のような雇用形態では軽く見られてしまうことも多く、どれほど頑張って働いてもそれを証明するのが難しかったりもします。
けれど、転職する際にその職歴を履歴書(職務経歴書)に書くこと自体は自由です。ただ、それが正式な職歴として見なされるかどうかは、貴方の説明や、相手(面接官)の捉え方にもよるでしょう。
非常勤看護師の5つのメリット
時給は意外と高い
常勤よりは少ないと言っても、やはり資格を取って働いてる看護師は、非常勤でもそれなりの時給をもらえます。
一般事務のアルバイトが時給1000円を切ることもありますが、非常勤の看護師は、キャリアにもよりますが1000~1800程度の時給が得られます(地域・仕事内容によって相場は異なります)。
5 勤務日数 月15日以内
7 報酬 1時間につき1,800円。その他通勤手当があります。
8 社会保険等 適用はありません。参照⇒非常勤看護師の募集について:東京都教育委員会
(※上記は学校勤務の例です)
東京での非常勤看護師では時給1400円を超えるような募集も多く、少ない日数でも月10万円程度を稼ぐことが可能です。
時間に融通がきかせられる
なんといってもこれが一番の非常勤のメリットだと思います。
時間に融通がきかせられるのは、ストレスの軽減にもなりますし、人生が充実します。
例えば、
- 夜勤をしない
- 週4日の出勤にする
など、あなたが働きやすいサイクルでの労働が可能です。そして、これらは
- 子育て中のママ
- 何らかの病気を患っている人
にとっては、もちろんありがたいことなのですが、別にそういう状況じゃなくてもいいんですね。
つまり「健全で時間にも余裕があるから非常勤はできない」ということはなく、求めれば非常勤で働くことは可能です。
何かしらのやりたいこと(夢など)があるとか、単純に「そんなに消耗してまで働きたくない」とか、「最低限の給料さえもらえればいい」というような理由でもOKです。
⇒給料だけが盲点じゃない?日勤のみの看護師で働く5つのデメリット
休日の希望が出しやすい
接客業などのシフト制の仕事をしたことがある人は分かると思いますが、アルバイトの方はある程度休日の希望が出せますよね。
一方、正社員は人数が少ない日には強制的に出勤しなければならなかったりで、なかなか思うように休日の希望が出せなかったりします。
それと同様、非常勤の看護師も休日に希望が出しやすいと言えます。もちろん、100%確実に休みたい日に休めるというわけではないですが、常勤に比べたら希望は通り易いですね。
残業が少ない
非常勤の看護師は何らかの事情があって、そういう働き方を取ってる人が普通ですので、退社時間などはしっかり守ってもらえます。
たまに物凄く運が悪くて、やたらと厳しい上司だったり無能な管理者がいると、平気でこちらの事情も考慮せず残業させてきたりもしますが、そんな場合は更に上の人に要望を述べれば問題はクリアされます。
「子供を迎えに行かなければ成らない」などの理由で早く上がることを前提で就労してる非常勤の場合など、最初に決めた就労時間を守ってもらえないなら、そんな職場はいる意味なしです。
復帰のリハビリに向いている
体調を崩してしまったり、結婚や出産だったり、一度社会から抜けてしまった人は、いきなり長時間勤務をするのが難しいという人もいます。
そんな場合、社会復帰にリハビリ的な期間があってもよいでしょう。
まずは非常勤というスタイルで仕事の感覚を思い出してから、少しずつ慣れていくというのも私はありだと思います。
非常勤の看護師として就職する際に必ず確認すべきこと
せっかくメリットの多い非常勤の看護師として就職したとしても、「予想と違った」ではすぐに辞めたくなってしまいます。
よくある「求人広告に書いてあった仕事内容や、面接で聞いていた話と違った」とならないように、下記のようなことは必ず確認しておきましょう。
- どんな仕事内容か
- 残業はどのくらいあるのか
仕事内容によっては、生活スタイルにも影響を及ぼすことになるので、しっかり確認しておきましょう。
さすがに「職場の雰囲気はどうですか?」なんてことは聞けないので、こればっかりは実際に病院に入ってみてからじゃないと分からないですね。
非常勤の看護師がやってはいけない注意点
仕事で手を抜いたりサボったりしてはいけません。
非常勤、パート、アルバイトという雇用契約だと、どうしても責任感が薄れて適当な仕事をする人が出てきますが、それでは常勤、正社員で働いている同僚に迷惑がかかるので、責任感はしっかり維持しましょう。
あなたが常勤で本気で頑張っているのに、非常勤がヘラヘラ適当な気分で仕事をしていたらイラつきますよね?
非常勤から常勤には誠実な勤務態度と労働時間が必要だった
人それぞれの理由で最初は非常勤で働いていても、その理由が解除されることによって常勤になりたいと思う人もいます。
- 子供の手がかからなくなった
- 体調がよくなってきた
- もっと責任ある仕事がしたくなった
- キャリアを積みたいと思うようになった
上記のような場合、非常勤から常勤に変えてもらうことも可能です。ただし、「なりたい」と思っているだけではもちろん何も変わりません。
誠実で紳士な勤務態度を示し、上長に相談したうえで、非常勤の枠を超えて働く(つまり、もっと長く働けるアピールをする)などすることで「常勤で働いてもらっても大丈夫そうだな」という信頼が得られます。
具体的には、
常勤と同じように週40時間は働ける意欲を見せるとよいでしょう。それでも常勤になれない場合もありますが、そんな時は、現在自分が所属している病院にこだわらず、おもいきって転職を検討してみるのも一つの手です。
非常勤と常勤では安定性にもだいぶ差がありますので、その辺も考慮したうえで、あなたにとって好ましい雇用形式を探していきましょう!
まとめ – 非常勤講師とは
メリット
- 時給で見れば高い
- 時間の希望が通りやすい
- 休みの希望が通りやすい
- 残業が基本的にはない
- 社会復帰の練習になる
デメリット
- 居心地が悪い可能性がある
- 待遇が整っていない
- 月給で見れば常勤より安い
- 責任ある仕事を任せてもらえない
- キャリアアップが難しい
追伸 – 「常勤」でもなく「非常勤」でもなく「常休」は?
「常勤」も「非常勤」も大変だと思うから、「常休」でいいと思うのんっ!
出典http://hosyupita.com/working-hours/hijoukin-kangosi/
出典http://kango-oshigoto.jp/media/article/154/