2010年と言えば、消費者金融の総量規制が始まった年で、資金繰りに苦しむと返済の為に別の業者から借りて返済に充てるという技が使えなくなった年でもあります。
その為、消費者金融から借り入れが出来なくなった人が続出した事で台頭したのが『クレジットカードの現金化』というわけですね。
ただ、それまで無かったというわけではなく、調べてみるとそれよりも以前からクレジットカードで新幹線の回数券を購入し、金券ショップに転売するというクレジットカードのショッピング枠現金化は存在しています。
しかしながら、属性の関係でクレジットカードを所有出来ない人、もしくはショッピング枠もキャッシング枠も上限いっぱいだった為に資金繰りがどうしようもない人もいました。
そんな人の為に、というわけでもないのですが携帯電話のキャリア決済にてAmazonギフト券を入手出来る唯一の方法として『PINCOM』が台頭しました。
と思ったのもつかの間、規制されました
当然ですが、キャリア決済枠の現金化やクレジットカードのショッピング枠現金化は、各クレジットカード会社、携帯キャリア各社は認めているわけではありません。
消費者金融から借り入れ出来ない人や、クレジットカードのショッピング枠現金化が出来な人にとってはPINCOMは正に救いの神だったといえたわけですが、そのPINCOMに規制が入りました。
規制は2月に行われた物と3月に行われた物の二回でこれによってPINCOMでの購入に制限がかかる様になりました。
2月の規制:メールアドレスドメイン規制
まず2月に行われた規制は、特定のメールアドレスドメインでしか購入できないという規制です。
(ドメインというのは、〇〇@ezweb.ne.jpの様に@以降の部分を指します)
この規制によって利用可能なドメインは
1:@docomo.ne.jp
2:@ezweb.ne.jp
3:@softbank.ne.jp
4:@i.softbank.jp
5:@gmail.com
6:@icloud.com
6の六つのドメインのアドレスに限定されてしまいました。
これまでYahooといったフリーメールアドレスやoutlookといったメールを利用していた人は他のアドレスを取得する必要が出ました。
ただ、これだけであればgmailやキャリアのアドレスを使えばいいだけなので問題は無かったのですが、3月の規制によってはさらに追い打ちをかけられることになります。
3月の規制:購入額の上限の実施
2月の規制では言ってしまえば、使用するアドレスを選べばいいだけだったのですが、3月の規制によって購入額の上限が設定される事になりました。
それまでは、利用可能なキャリア決済枠さえ残っていればいくらでも購入が出来たのですが、購入の際に仕様したアドレスの利用月数でAmazonギフト券を購入できる金額の上限が設定されてしまいました。
これまで長くPINCOMを利用していたアドレスが前述の六つのいずれかであれば影響は大きくないのですが、新しくアドレスを取得して購入をする方は、一か月の上限1万円からのスタートになります。
PINCOMを利用して現金化をしていた人にとってこれはかなり痛い規制なのではないでしょうか?